<200> #65

2012-01-09 23:40:48

「入退会自由なPTAを求めて」を聞いて(5) 朝日の記者さんと意見交換

テーマ:PTA
発表会場を後にして、桝谷さんたちと朝日新聞の堀内記者とともに近くのファミレスに移動し、意見交換。
PTA正常化のために努力してきたことやこれからやってみたいこと、学校側・教員側のPTA問題に対する態度等、いろいろな話題が出た。

座談が終了し、仙台駅に向かうことに。Gururiさんにクルマで送っていただいた。おまけに、駅に到着した後に、せっかくだから「光のページェント」、見に行きましょう! と連れて行ってくださった。そのスケールと美しさに息を呑む。
Gururiさん、ありがとうございました。<(_ _)>

<PTA改革の現状>
その後、大宮駅まで朝日新聞の堀内さんとご一緒することになった。
堀内記者(文化くらし情報部)は、最近まで経済部におられたそうだ。
当初は、「PTAをどううまく乗り切るか?」といったハウツーものの記事を書く案もあったようだが、「そもそもなぜPTAは保護者にとって“しんどい”存在になってしまっているのか」、そこに焦点を当てることにしたようだ。

調べるうちに、少し前までは「全員加入」が当然だったこと、それによって苦しむ保護者がいること、でも、今年(2011)、変革への動きが全国的に見られること、などを短い取材期間の中で押さえておられた。
仲間の記者と手分けして、岡山の改革事例(ライラパパさん)や北海道の事例(六糸坊さん)をすでにフォローされている。
私の方から、北海道では六糸坊さんのケースのほかに、PTA会長でもあるmoepapaさんによる改革が進みつつあること、東京の羽村市では馳平耕三議員が議会でPTA問題を取り上げたこと(2011.3.3)、羽村市で退会者が急増しているPTAがあるとの情報があることと等、情報提供をした。

「変革に向けて動き始めた第一世代の方は、暗黒の中でほんとうにしんどい思いもされたと思うのですが、今年、大きく変わってきたように思います。」とおっしゃる。

その認識には全く同感。


<日本文化論とのつながり>
堀内さんからお話しを伺って、一つとても興味深かったのは― 、
「ファミレスで皆さんのお話をうかがっていて、自分の会社の中のことが気になってきたんです。部署の中に職員の互助会のようなものがあって毎月会費を徴収されて、雑誌を購入したり、忘年会の費用に使われたりするんですね。でも、その金額やその使い道、そもそも集めるかどうかについても、あらかじめこちらの『意思』を確認してもらっていないな…って。これって、よく考えたらおかしいんじゃないかな。そのようなこれまでの『慣習』を変えていくには自分はどうすればいいだろう? 一生懸命お話をうかがいながら、同時にそんなことも考えていたんですよ。」とおっしゃるのだ。

PTA問題とは、日本的な共同体のあり方と深くつながっているという問題意識をつねづね抱いてきた私としては、激しく膝を打つお話でした。

私の方からは次のようなことをお話しした。

研究のテーマとして取り上げてきたのは「だから」や「やはり」の話しことばに特有の用法。それらの表現の使われ方は、「その事態を成り立たせるもの」(=主体・起因)を確認することなく結果・結論を受け入れるという、日本人の傾向を表しており、このことは、PTA問題と通底しているのではと最近、考えるようになった。
文化的な傾向として、「主体・起因」をきちんと押さえようとする志向が弱いからこそ、今日の発表会終了後の立ち話での校長先生の態度のように、あれだけ入会の意思を確認することの必要性が訴えられた後でも、これまでのやり方を変える必要はないなどという態度がとれるのではないか。
「個人の意思」をどうしてあんなふうにないがしろにできるのか、これは、だれそれ先生個人の問題というよりも日本文化、日本社会の問題だと思う。
PTA問題とは、「個」をないがしろにする日本社会の負の側面の縮図と言えるのではないだろうか。

「共同体」が力を持ちすぎ「個」がないがしろにされているという論点は、森有正や土居健郎、オギュスタン・ベルクといった人たちがすでに指摘していることであるが、自分はとても共感している。

森有正は、『経験と思想』の中で、日本には「あなたのあなた」はいるけれど「わたし」はいない。したがって、「わたし」によって構成される「社会」も存在しないということを述べている。
土居健郎は『甘えの構造』の中で、日本においては「集団」の力が強いのに対して、「個人」と「社会」(「パブリックの精神」)の力が弱いと述べている。

「社会」の力が脆弱というのは、PTA問題で言うと、その法的性質が無視されていること(義務ではないのに事実上義務になっている)、本来は「全ての子ども」のための団体のはずなのに「会員の子どもの」のための団体という性質を強く持ってしまっているといったことに見て取れるのではないか。
(だから、PTAにおいてないがしろにされているのは、「個人」だけではなく「社会性」(「公共性」)もなのだ。)


・・・というような話をしているうちに、大宮駅に着き、急いで私は新幹線を降りました。
堀内さんは聞き上手なので、ついついぺらぺらと話してしまいましたが、自分的には考えを整理するきっかけとなるいい機会でした。
ありがとうございます。

************************
前エントリに様々なレスをいただき、ありがとうございます。
当該エントリがその呼び水になったとしたら幸いです。
学校関係者の方に、ぜひ参考にしてもらいたいと思っています。


なお、朝日新聞(東京本社)堀内記者による記事は1月の中旬頃に掲載される予定とのことです。





1 ■学校の悪意
保護者からみてそんな腐敗組織なら興味はないはずだから相手にしないはず。

ところが、保護者の無知と思わぬ保護者間の醜い力が

(ただ乗りだの、ズルーいぃ~ってやつね)
の均衡が働いてなくならない。

学校はこの構造について絶対に保護者に知ってもらいたくないはずです。


PTA側も役員や委員をやらされた保護者は新入生の保護者に仕返しをしたいので、

入退会自由であることを説明するはずもなく、

学校と見事に思惑が一致しています。

何も知らない保護者には子供たちの健やかな成長と幸福とかいって騙します。


最初からこの実態を知っている保護者なら誰が会員になるでしょうか?


これほど醜く汚い人間の側面が教育の場でまかり通っていることに大変失望しています。

こう考えると
この組織を相手に内部改革を進めるには、
相手があまりにも巨大すぎて迂遠に感じます。

無理に進めるつもりはありませんが、
勇気を出して縁を切る(退会)のが遠いようで近道だと思います。

2 ■PTA問題と日本文化。
(横入り失礼します。) 

私は、
「日本文化」=「心をひとつにすること」
じゃないかと思っているのですが…。

「心をひとつにすること」=「個をないがしろにすること」
になるのでは…?

「同調圧力でみんなの心をひとつにする」とか
「数や上下関係で少数派を抑圧する」みたいな。(?)

3 ■裏があります
記事の部分の説明です。
羽村市の退会者の話ですが、裏があります。
急増と言うほどの世帯数でもなく、その退会者の存在は内密にされてます。
結局、退会者が増えたので、役員の周りが早くなり、低学年のウチに役員すると二回目(一子につき)が回ってくるので、ノルマ完遂で立候補だった低学年役員選出方法が、低学年からクジになってきた、と言うのです。
知らぬが仏。
会員達に知られたら揉め事になりそうです。
自PTA会員からは共働き急増の背景から、負担もあり、振り込みにしてほしいと提案書があったのに「回収率が落ちるから」と、自宅徴収の会費徴収法を止めないんですね。
だから、退会は学校集金、振り込み(市内ではこの2種類の徴収方法)にしか退会者は見られないようです。

掲示板、私自身、身の危険も感じたのでここに書くのもためらったのですが、事実と違うことは訂正を、と思い書かせて頂きました。
組織がアイデンティティになると、組織批判で傷つくんですね。
自己肯定感を与えてくれたPTAに誇りを持ち、選民意識が働くから批判も許せないわけです。
個を傷つけても「子どもの為」の魔法の言葉でその傷が見えないようです。
愛情、思いやりを見えなくするのがマインドコントロールの弊害です


4 ■許せない思い
法がどうでるか、
もう少し待って下さい。


5 ■脅しですか
感情的になって削除依頼出してると聞きましたが、なにかマズイことでもあるんですかね。
法的なことで名誉棄損はしてませんよ。
録音を本部役員達は御立腹と聞きましたが、国会でも都議会でも市議会でもテレビやネット中継はいまどきしてます。
公開されると、なんでマズイんですか?


6 ■脅し?
>やまざきさん

PTAはまず騙し、騙しが効かなくなると脅し、
脅しが効かなくなると、
ブスくれるだけです。

他にどうしようもないんだもの。


7 ■脅し?(その1)
やまざきさん

おっしゃっている事が不明です。

個をないがしろにする体制に対して
怒りを覚えています。

仙台の録画の件を怒っていらっしゃるのでしょうか?削除依頼されているのですか?

本部がご立腹なのですね。
どちらの本部なのでしょうか。
貴方は理不尽な体制側の方のようですね。

まあ、どちらにしろ、怒るという事は
自分達にも非があるという事を
認めていらっしゃるのでしょう。

私は、理不尽なマインドコントロールに対して
怒り心頭なのですが、どうも誤解されている
様子で理解できませんが、
怒る事では無いですよね


8 ■脅し違い
説明です。
町内会のおさんどんに使われ、おかしなPTA組織は私自身ストレスでした。
クジ選出で役員ノルマを過去果たした私は選出から外れてましたが、1歳4歳の子を抱えるお母さんはクジに入ってました。
「〇〇さんは子どもを見てくれる人もいないし、かわいそうだと思う」
と役員に言うも、満面の笑みで
「そんなの関係ないから」
と、クジを行う。
生後4カ月の赤ちゃんをベビーカーに乗せ、夜な夜な会合に出るお母さん。
「ジャンケンで負けて部長になって・・・」
苦笑いしながら責務果たそうと懸命。
私はそんな現状が納得がいかなかったのです。
そんな中、
本部一本釣りであえて自ら本部会計になり、おかしな部分を突いてたら見事な村八。
現場で意見するも撃沈。
公開することの抑止力にわずかな望みをかけて馳平こうぞう市議会議員の掲示板に書いたところ、私を名誉棄損で訴えると脅されました。
感情的になって、削除依頼してる関係者がいるのですが、てっきり、法と言うのでその脅しかと思ったわけです。
本部役員会の録音を市議会議員掲示板に公開しました。
それを本部役員達は怒ってるのです。
失礼しました。


9 ■辛い思いをさせてすみません
やまざきさま

他人さまの掲示板で失礼かと思いますが
辛い思いを書かさせてしまった思いで
申し訳なく思います。

常識が崩壊して暴走しているので、
余計辛いですよね。

私も理不尽な脅しで辛い思いをした1人です。

どうぞ、御心安らかになりますよう。
たぶん、現状の体制のままでは崩壊する事は
目に見えていると思いますよ。

変わるまで時間は必要かと思いますが、今後
辛い思いをする方が増えそうですからね。

思い出させてしまい、申し訳ありませんでした。


10 ■断末魔
>やまざきさん

知られちゃまずいことやってるから脅かして隠蔽しようとしてるんですよ。


コソコソやらなきゃできないようなろくでもない組織ですから。


11 ■児童相談所連絡先です
突然コメントを差し上げる失礼をお許し下さいm(__)m

不本意な緊急を要さない夜間乳幼児連れ外出は「虐待」のカテゴリーではないか?と考える者です。
公共の通報・相談先を調べました。緊急以外は平日日中お電話でお問い合わせとのことです。
立川児童相談所 東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/jicen/info/jisou_info/tatikawa/index.html

失礼しましたm(_ _)m

12 ■コメント、ありがとうございます。
コメント、ありがとうございます。

いや、誤解が解けてよかったですね^^;。

「辛い思いを書かさせてしまった思いで申し訳なく思います。」と「怒り心頭」さんがおっしゃっていますが、やまざきさんのコメント8は、やまざきさんの現在のスタンスの由来がよ~くわかり、拝読できてよかったです。

はせひら耕三市議のBBSでの、やまざきさんと「羽村市民」さんとの「対話」も必見です。
「羽村市民」さんのコメントは日本的な共同体と、それに過剰に適応した人間の姿をある種戯画化して示してくれているようで、非常に興味深いです。

>「コソコソやらなきゃできないようなろくでもない組織ですから。」(まぼろしのPTA会長さん)

とは、言い過ぎかもしれませんが^^;、
「相手を信頼し、正々堂々、フェアに物事を進めてはいない」というのは、紛れもない事実ですね。

13 ■Re:PTA問題と日本文化。
前のコメントで言及した、はせひら議員の掲示板に投稿された「羽村市民」さんのコメントを↓に貼っておきます。
そこには、「私」と「社会」の存在が希薄で、「共同体」の中でどう評価されるかが大きなウエイトを占めている「人物」(「あなた」の「あなた」)のあり方が、期せずしてたいへん分かりやすく示されているように思うのです。

*****
こんばんは。
○○様、メールありがとうございます。

自分1人で、言った言葉を、数の理論で黙らせられてしまうって事は、間違っているからですよ。
自分で気づいた方が、よいのでは、ないでしょうか?

わたくしは、たくさんの親友がいて、みんなにすごく信頼されていますよ

自分の思い込みで、正しい事を言っているつもりになっているのでは、ないでしょうか?

自ら努力しないで、不平、不満、批判を言っている人は、説得力もなく、伝えたい事が素直に伝わらないし、周りから、相手にされなくなってしまいますよ。

つい先日、口コミで、この掲示板を知った、わたくしですが、なんだか、すごく寂しがり屋で、みんなに注目されたいのかなぁ…?って思いながら、読ませていただきました。

言いたい事を言っても、相手に伝わらなければ、意味のない事では、ないでしょうか?

信頼関係って、すごく大事なんですよ。
*****
(2012.01.12)

里山さんの言うように、PTA問題とは日本文化の問題なのだということを改めて考えさせてくれる発言だと思いました。

14 ■日本文化
まるおさん

ひとつ教えてください。

私にはPTAの本部役員がまるで下品な
(水戸黄門)見てる気分なのですよ。

フェイスブックやツイッターにまで・・・
写真載せて、顔 真っ赤にして
大口開けてばか騒ぎしていらっしゃる

自分の学校の保護者や生徒が
苦しんでいる事はまったく無視

なんか、質の悪い
悪代官と越後谷に見えますが。。
伝統的な日本文化なのですかね。あれは
寂しいからあんなアホな事してるの?

かたや、家族の為
健康的な生活など無縁なほど
病気したり働いたりしている方もいる

日本文化と言うより、(他人に無関心)
(自分だけ良ければ良い)と言う方が
しっくりきます。

写真を見る限り未成年者も混じっている
申し訳ないですが、私 おやじの会の
飲み会回数知っています。

塾代の為に深夜までコンビニで
働いてる母親だって知っています。

そこにパワハラですか。
子供をたてに取り脅してまで。
震災で心を痛めている方にまで
モラル崩壊です。

15 ■無題
(横入り、たびたび失礼します。)

怒り心頭さんへ。

> 日本文化と言うより、
> (他人に無関心) (自分だけ良ければ良い)
> と言う方がしっくりきます。


「日本文化」=「心をひとつにすること」
      =「お仲間主義」
      =「お仲間以外の人に無関心」
      =「自分たちさえ良ければあとはどうでもいい」

ってことになるんじゃないでしょうか…?