<202> #30

2012-02-04 23:47:05

川端裕人氏のPTA講演会に参加して(小金井教育フォーラム・PTA連合会講演会)

テーマ:PTA
本日、東京学芸大学で行われた川端裕人氏のPTA講演会に参加してきました。
今日の「小金井教育フォーラム・PTA連合会講演会」は、小金井市P連と小金井市教育委員会との共催事業で、前半の研究発表会は教委主催、後半の講演会はP連主催と役割分担がされていました。

実は本日起きてはじめて、FJNさんのブログに出ている情報で知った次第。
講演前の立ち話で聞いたところ、川端さんも「もっとこじんまりとした内々の集まりだと思ってブログでも告知しなかった」そうです。

私は後半の講演会から参加したのだが、掲示されている式次第を見ると、冒頭、「開会のあいさつ」を教育委員長、「来賓あいさつ」を市長と市議会議長が行う、ばりばり“公な催し”でした。各小中学校の校長先生も参加していたようです。このような催しにおいて、入退会自由を訴え続けている川端氏の講演が行われたということは、時代の変化を示していると同時に、今回の講演を企画し、GOサインを出された関係各位の英断は素晴らしいと思いました。

司会は、中学のPTA副会長をされているお父さんで、この方が今回の講演の発案者のようです。
「小金井市のP連が誕生してから半世紀。このあたりで、PTAとは何ぞやと考えるべき時が来ているのではないかと思い、今回の公演を企画しました。」


さて、講演は、「今、PTAの問題が大きく動いている感がある。PTAがはらんできた潜在的な問題が大きく浮上してきているように感じる。」ということばで始まった。

つづいて、随所で役員の立場に理解を示しながらも、概略、次のようなことが述べられました(触れられた話題のうちのいくつかを省略していることをあらかじめお断りしておきます。)。

○この国の法律や社会常識に照らして、参加が義務ということはあり得ないのに、本人の価値観や事情を無視して参加を要求されるための軋轢が全国いたるところで認められる。それを「PTA悲劇」と呼んでいる。これは「日常化する人権問題」であり、看過することはできない。

○非参加者がこれから出てくると思うが、非参加者の子どもを「区別」することのないよう、くれぐれも注意してほしい。PTAは、「会員の子どものための活動」ではなく、「全児童・生徒に対する活動」なのだから。
そもそも、児童・生徒は全員、PTAの会員ではないのだ。

○これまで、市教委のPTA担当者が「入会を強制された」とか「子どもが差別をされている」という相談を保護者から受けても、「よく話し合ってください」としか言わないケースが多いが、これからは「PTAを退会して差別されるならそれはPTAの方が悪い」と答えられなくてはおかしい。
「PTA主催の行事に参加させない」といった、退会者の子どもに対する心ない仕打ちのケースを知っているが、ここにいる皆さんにはPTAの原点を考えてほしい。

○PTAから酷い目にあわされても泣き寝入りをする会員が多いが、これからは訴訟リスクすらあることを認識すべき。訴えられた場合、PTA会長が矢面に立つことになる。

◎では、どうすればいいか。
PTAをサークル化すればいい。最低限、クラスの保護者と教師が話し合うための何らかの仕組みは残して、その他のことは、「有志がいる限りにおいてやる」とすべきだ。
行政側は「保護者代表」を求めるかもしれない。そもそもひとりひとりの保護者に向き合うべきだと思うが、必要と言うなら、現在、構築されつつある「学校理事会」の保護者枠を拡充すればいい。


と、PTA問題に関心を持つ者にとってはこれまでいろいろな機会に触れることのできたカワバタPTA論なわけだが、それが今回は教委・P連・学校関係者を前にしてなされたところに大きな意義があると思うのだ。


一通り川端さんの話が終わった後、司会の方が市長に話を振った。
「川端さんのお話をうかがって、感想を一言。」

すると、
「小金井市の教育がうまく行っているのは、ここにお集まりのPTAの皆さんの存在あればこそと思っております。今日のお話で改めてそのことを強く感じた次第です。」
と、川端さんの講演内容とどこでどうつながるのか?と理解に苦しむコメントだった。

私などは「???」状態だったが、川端さんは次のように切り返した。
「市長は今、『小金井市の教育がうまく行っているのはPTAのおかげ』と言われたが、その場合、PTAを『保護者』という意味で使われたと思う。しかし、『PTA』には教員も入っているし、保護者の中にも入っていない人がいる。つまり、『PTA』は保護者を代表するものではない、というのが今日の話の眼目なので、そのことを頭の隅に入れておいていただけるとありがたい。」

その時の、市長さんと、その隣におられた教育委員長や教委幹部とおぼしき人々の何とも困ったような半笑いの表情が印象的だった。

司会の方がまとめとして、川端さんの「PTA進化論」の次の一節を引用して締めくくられた。

**
ぼくは自分自身の実体験や取材を通して、今のPTAが大きな問題を抱えていると感じている。日本全国で1000万人以上が活動に携わっており、常に会員は入れ替わるため、関係者・経験者の数は膨大だ。もしそのありように問題があるなら、PTAだけではなく、われわれの社会全体の問題ととらえた方がいい。
「PTA進化論①」より
**


「閉会のあいさつ」として、小金井市P連の会長(女性)さんが緊張されながら挨拶された。
単Pの会長は二度目で、今回はご自身の所属する学校が「当番校」だったのでP連の会長もされているとのこと。
「今日のお話には納得できたところもそうでないところもある。しかし、今日のお話に出てきた『PTA悲劇』をはじめとするキーワードには私たちが振り返るべき点が多々あるように思った。今日のお話を踏まえて、PTA活動をもう一度見つめ直して行きたい。」

「P連の会長さん」などというと、私のような人間はつい敵対的な目を向けてしまうのだが、今回の企画を通したことといい、本当にご立派だと思った。そして、その会長さんの様子に、読み込みすぎかもしれないが「安堵」さえ感じた。
そう言えば、(あくまでも私の印象だが)会場に集まっている多くのPTA関係者の表情にも川端さんの話に対するわだかまりのようなものがほとんど感じられなかった。

ここからさらに飛躍するが、PTAの中心メンバーとなってやっている人のかなりの部分は、「全員加入体制」のある意味「犠牲者」でもあるのかもしれない、とも思った。
「入らない・活動しない」という選択肢が事実上封じられている『体制』において、母親(あるいは父親として)として、「どうせならPTA活動に頑張る」という選択をとったとして誰が責められるだろうか。

最終的に責められるべきは、やはり『体制』なのだと思う。

「全員加入体制」さえ改められれば、「やらない人はずるい」という声も上がらなくなるだろうし、「非会員の子どもは参加させない」といった差別もなくなるのではないだろうか。

そんなことを感じさせられた実り多い講演会でした。
FJNさん、柳下さんとも久しぶりにお目にかかれたのもラッキーでした。

【追記】(2/5)
川端さんのtwitter(@Rsider)で言及されたので、以下に引用しておきます。
***
「まるおの雑記帳」で昨日の小金井での「PTAこれからどうなる」の様子がリポートされてます。たぶんぼくまとめるよりライヴかつ正確です──『川端裕人氏のPTA講演会に参加して(小金井教育フォーラム・PTA連合会講演会)』 http://amba.to/z9hriv

あらためですが、小金井のP連のみなさんに感謝。「動員しない」ことを条件に引き受けるという変な演者に対して、「え、動員?ってなんですか?」と最初言われたことの背景がわかりました。かなりゆるい雰囲気。1時間と少し話している間も、ぼく自身この話題は久しぶりで、軸がぶれていたのに・続

非常に熱心に耳を傾けてくださいました。たぶんぼくが経験した世田谷のPTAよりは「ゆるい」小金井だけど、時間的圧迫は分布の違いこそあれ、やはり多大なものがあり(挙手で確認)、おそらく相似形の問題は沢山あると思います。そろそろ、ちゃっちゃっと解決すべきときか、と。

PTA講演をするのにたいてい相手はPTA役員だったりする。たいてい善意で引き受けている、いい人たちである。善性なるものがあるとして、彼女ら彼はとてもその属性の強い人であると思われる。なのにぼくは、耳の痛いことをたくさん言わなければならない。これはいつもフラストレーションだ。

まるおさんと、ぼくは、決して意見が似ているわけでもなくて、むかし、ブログのコメント欄でバチバチやっていたことなど今も探せば見つかるはず。でも、こと、PTAが人権問題にかかわるという点においては近く、また、彼の熱心な取り組みにもリスペクトなんですよ。
***

痛み入ります。
「ぼく自身この話題は久しぶりで、軸がぶれていたのに(小金井のP連のみなさんが)非常に熱心に耳を傾けてくださいました。」とあるが、私などは聴衆のリズムに添いつつ、びしっと芯が通っていることに感心することしきりだったです。





1 ■知りませんでした~
知ってれば行きたかったですねぇ。

割と近所ですので(笑)

2 ■Re:知りませんでした~
>まぼろしのPTA会長さん
川端さんのtwitterを読んで分かりましたが、川端さんも直前までクローズドの集まりだと思われていたようですね。

講演の中で、八王子「みなみの小」のケースが望ましいあり方として取り上げられていましたが、八王子もいろいろということのようですね?

3 ■そうですね。まず入退会自由に。
>最終的に責められるべきは、やはり『体制』なのだと思う。

まるおさん、お疲れ様でした。
私も体制論には賛成します。

聞きに行きたかったのですが、当日
子供の進学先の学校説明会と重なりました。

進学先の学校は、PTAの趣旨をきちんと説明され、事前に役員をできる・できないのアンケート調査も徹底されていましたよ。

これは、私が経験した上での意見です。
やはり経済が低迷し、誰もが生き残りをかけて必死なのだろうと思います。

哲学的な問題ですが、私は個人的にはディ
オゲネスの幸福を求めていました。
公教育にです。

PTAのシステムがそうなっていないですから、うまく言えないですが一日の賃金に対しての評価が。成果結果なのか労働時間なのかの区別が無いですからね。

これは通っていたサイエンスクラスの教師の話や(もともと塾講をされていたそうです)
数名のプロ家庭教師の方の話を聞いても理解できるものでした。民間・営利であれば、お金でなんとかできますが、結局は商売は商売です。

公務員の給料が一律である事も関係しているみたいですね。一生懸命教えても100円だし手抜きしてPTAの力を借りても100円なのですよ。

問題があれば、PTAにもみ消しを頼めるし、転勤してしまえば何かと闇に葬る事もできたのでしょう。その歴史が、現在のヒエラルキーを作り出してしまったと思います。

進学先で新しい制服の採寸をしながら、子供は少しも嬉しそうではありませんでした。唯一、学校で最後にできたお友達と離れ離れになる事が悲しかったのでしょう。しかし、子供の為には心を鬼にしても、将来を見据える選択を親は迫られます。現状ではイザコザが広まるばかりです。

私はなぜ川端さんがここまでこの問題に拘られるのか不思議だったのですが、もしかしたらご自分のお仕事を通して種の存続に危機感を感じられたのかもしれないですね。

文科省の早急な対応を望んでいます。


4 ■加入率100%
>まるおさん

シングルパパさんのブログで明らかにしてしまいましたが、
奇遇にも(笑)私は八王子の人間です。

実は二年前に直接みなみの小学校に問い合わせて聞いてみたんですが、

組織構造、入会方法等は形式上は問題ないように思いました。

しかし、気になったのは加入率100%であるという点(今は違うかな?)

これには不自然さを感じざるを得ませんでした。

組織が任意であると宣言し、入会申し込みによって会員として認める以上、100%であろうと構いませんが、

次はどうやって骨抜きにしようかと考える輩がいてもおかしくありません。

良く解すれば、退会のカードは各個人が握っていること自体は各個人が認識していると思いますので、

組織の威圧的な態度に対して多少の抑止効果はあるのかなと思います。

5 ■骨抜きにしようとする輩は誰…?
確かに…、
保護者の人たちは「安堵」しているのかもしれません。

ただ…、
全員加入体制 = 国家体制、
とも言えるような気がします。


市長さんや教育委員長さんの様子など…、
全員加入体制が崩壊すると、
国家(公務員?)としては
とても困るのかな…、と思ったりもしました。

6 ■黒幕は学校
>里山たぬ子さん

そのとおりです。

輩は学校、教育委員会、国家だと思います。


憲法は国民に対して国家の不当な介入を防ぐ趣旨があります。


学校等にそのような意識があるかといえばかなり差があるかもしれませんが、


やってることはPTAを通して公権力を使って個人の自由や財産を奪う構造になりますので人権問題になると思います。


7 ■もし国家であるとするならば
悲しい話ですが、
もし国家であるとするならば

自ら滅びの道を選んで進んで
きた事になりますか。

すでに少子高齢化ですから。

何とか改善される道はないものでしょうかね。


8 ■無題
国家=国民、ではないような…。

国家が滅びることで、
国民は救われるのかも…。

9 ■コメント、ありがとうございました
OTさん、まぼろしのPTA会長さん、里山さん
ども、です。

>OTさん
お子さんの進学が決まられたようで、おめでとうございます。
公立による教育にはいろいろと問題があると思います。ただ、だからかと言って、では公立の先生が楽をしているとは、一般論としてはとても思えないんですよね。
到達度や意欲、能力を無視しての一律教育を改めることなしに解決はないのでは…?と思っています。

>まぼろしのPTA会長さん
HNのリンク先からも分かりますよね^^;
朝日新聞の1/22のPTA記事に出ていましたが、「みなみ野会」は、上位団体に属さない、会長などの役職者を置かないという点でもすばらしいですね。
役職の強要がないのなら「結果的としての100%」はありかなと思っています。
とは言え、地元ならではの視点でまた気になる情報などありましたらご教示ください。

>里山さん、みなさん
『体制』の話は、そこではあくまでも「全員加入体制」を指して使ったつもりです。
しかし、「国家体制」とも無関係ではないでしょうから、引き続き考えていきたいと思っています。
今の時点で思いつくことを言えば、一方に学校を回していく上で「全員参加のPTA」があると楽という現実があり、その底流に、「国民を導かねば」というお上意識がある、ということになるでしょうか)。
「お上意識」の消滅は決して国民の消滅とはイコールではないと思いますが、国家体制、国家秩序の消滅は国民へのダメージにつながるように思いますが、どうでしょうかね。

10 ■川端氏のtwitterでの言及を「追記」しました。
今日の午後のtwitterで本エントリに言及してもらいましたので、言及内容を追記しました。

ちなみに、「ブログのコメント欄でバチバチやっていた」というのは、PTA問題を日本の文化と関係させるべきか否かという点と、「学級PTA」をめぐる点のことだと思います。

後者の点に関しては、昨日の講演でも、「(保護者と学校の連携のために)『学級PTA』に拘っているわけではなく、お世話役のお母さん発案の茶話会であっても、学校主催の保護者会の中で行われても全然構わないと思う」と発言されていましたので、対立は解消したと思っています。

11 ■是非ご講演を!
>まるおさん

レポートありがとうございます!

ネットで平成25年度日P関東ブロック研究大会が神奈川大会と知り、メイン会場よこすか芸術劇場で、まるおさんに横浜市周知徹底奮闘記のご講演をいただけたら素敵だな、と思いました。
(今年度は長野大会でした)
http://www.pta-naganoken.net/pdf/kanburo2011/annai.pdf
http://www.pta-naganoken.net/kanburo/index.html

君津市議さんブログで、御ブログと「 No! PTAどっとこむ」サイトの紹介がありました。
http://sunaga33.blog137.fc2.com/blog-entry-371.html
2/6(月)21:00~ユーストリーム番組「すながチャンネル」略して「がチャン」!があるそうです。質問、意見、出たい人も募集とのこと。
http://sunaga33.blog137.fc2.com/blog-entry-385.html
http://sunaga-kazuyoshi.com/
市民(国民)の声が議員さんの橋渡しで広がっているのを感じます。

>まぼろしのPTA会長さん

八王子市のゆめおりプラン、興味深いです。

(抜粋)
ノーマライゼーション PTA活動、地域活動への男性の積極的参画促進を図る。
情報公開 開かれたまちづくりを進めるため「市民の知る権利とプライバシー保護」を充実し、オンブスパーソン制度をつくる。
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/soshiki/seisakushingishitsu/yumeorikaigityukan.pdf

ゆめおり教育プラン策定委員会委員名簿に一般公募市民メンバー
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/soshiki/kyoiku/kyoikusomu/yumeorishiryo1234.pdf
謝礼の情報公開
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/soshiki/zaiseika/H21kessan/21_28_saisyutu_10kyouikuhi.pdf


12 ■無題
まるおさん、昨日(4日)は私も久しぶりにお目にかかれて光栄でした。

川端さんの講演会に参加して、やはりなんとかしたいという気持ちが強くなりました。

>「全員加入体制」さえ改められれば、「やらない人はずるい」という声も上がらなくなるだろうし、「非会員の子どもは参加させない」といった差別もなくなるのではないだろうか。

何が大事な活動と思うのか、人によって本当にいろいろなので、一言で『PTAの役員の仕事』というのは難しいですよね。
やはりどういった活動をやるのか確認するためにも、入会する、しないの意思確認が大事だと思いました。

なかなかすぐにはいい案が浮かばないのですが、引き続き私も考えていきたいと思います。
ありがとうございました。


13 ■八王子
まるお様。

八王子の場合、市小Pの加入率が70校中50校ぐらいで、
みなみのを含む20校くらいが非加入です。

市Pの会合に出たことがあるんですが、
やはりこのP連からの制約は大きいと感じましたね。

入会すれば脱会は難しいです。


以前市Pに加入していた学校の校長先生が
現在市Pに加入していない学校の校長である方がいらしてました。

市Pの要職の方ですが、どことなく寂しそうな雰囲気が…

このような方が単Pにどのような影響を及ぼすのか興味のあるところです。

14 ■川端さんとのスタンスの違い。
> P TA問題を日本の文化と関係させるべきか否か

同じPTA改革派として、
そろそろ、きちんと議論したほうがいいのかな…と、
なんとなく思いました。

15 ■進化論
まるおさん

私は現場の教師を責めるつもりは
ありません、が 一連の事件を考えると
やはり問題はあります。

私も現場の過酷さは、良く理解しています。
が、どう考えても組織的な不誠実さはどの
親も感じていると思います。

単純に溝があるだけなのですが、
埋められないだけの価値観の
違いがあるのです。
また、多くの親も生活に手一杯で、
方法としては楽なものを取らざる得ない
のも実感しています。

殆どの親が、子供の為に保守的な方法を取ります。教員だって巨大組織の中で生き残る必要が
あります。

私も同じです。だから悩ましいのですが。
仕事ももちろんなのですが

その前に、一人の親です。

公教育を残せるか残せないかは、
シテスムを進化させる以外
無いと思うのです。
川端さんのHPを見ていると

国や社会のしくみを超越した
進化をできる方法を探られているのでは?
と思える時があります。

足元とできる事からしか動けない
難しいですよね、子育ては。
そう実感しています。


16 ■一律教育
私も疑問です。私は教員では無いので
このあたりは、まるおさんが詳しいのかと。
どう思われますか?

なぜ、民間にできて義務教育で
同じ事ができないのでしょうか。

意欲・能力は確かにあるだろうと
思いますが、謎です。

近所の公文の先生も、私と同じ疑問を
話しておられましたが、むしろ人数は
1クラスより多い教室です。

学校が設備的に劣るわけではないし、
と思うのですが。


17 ■お金
>OTさん

給料がいつも同じで能力の向上へと動機づけるものが乏しい、
いわゆる公務員だから。


一生懸命やっておられる方もいますが、
組織全体が保守的ですので、出る杭として打たれます。

18 ■Re:是非ご講演を!
>千葉市民さん
依頼されれば喜んでやりますよ^^;。
それはともかくも、全国大会だけではなく、ブロック大会もずいぶんとにぎにぎしくやっておるのですね。ちょっと、ため息が出ましたです。

君津市議さん他の情報、ありがとうございます!
「『組織防衛』のためにこそもの申しているのだ」と言うスタンス、興味深いです。
拙エントリをほめていただけたから言うわけではないですが、とってもすばらしいことをおっしゃっていますね。
本当に、おっしゃっていることのすみからすみまで、共感マックスです。

以下、引用させていただきます。
*****
私もいままでPTAのあり方について意見を述べさせていただきました。
PTAを敵視しているのではなく、現在のPTAのまま進んで行ったら危険だという「組織防衛」の意味で提言していることを多くの先生方・PTA関係者にわかっていただきたいです。
このままでは、入退会・役員決め・会費の集め方、などについて必ず訴訟問題等に発展する事例が増えていきます。すでにそういった事例もあります。

ボランティアであるべきPTAが義務(強制)化しポイント制などになるのは、非常に恥ずべき文化だと思います。
(被災地へのボランティアにポイントを付けますか?)
規約に役員「免除」の規定がある時点で、まるで兵役のようです。

PTAうつの実態を把握し、救ってあげることが、子供を救う事につながります。
子供たちの世代に「ボランティア団体」としてきちんとした形で手渡してあげたいものです。

異を唱える事で変わり者だと思われても子供たちに誇れることをしたい。
*****

この市議さんとも連携できればと思いますし、今年は地元の市議さんとも連携できればなと考えています。
羽村市のはせひら議員の活躍と言い、うれしい動きですね。

19 ■Re:無題
>柳下玲優さん
こちらこそです。

>川端さんの講演会に参加して、やはりなんとか>したいという気持ちが強くなりました。

帰り道にお話しをうかがっていて、そのお気持ち、感じました。
前向きな気持ちにさせてくれる講演でしたよね。

>なかなかすぐにはいい案が浮かばないのです>が、引き続き私も考えていきたいと思います。

御ブログでの考察、とても参考になります。
PTAはなくてもいいし、ないほうがむしろいい、と私も今のところ思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

20 ■Re:八王子
>まぼろしのPTA会長さん
さっそく、情報、ありがとうございます。

70校中20校くらいが市Pに加盟していないというのは、すばらしい数字ではないでしょうか?
そういうところって、珍しいのでは?
(お詳しい方、ご教示を)

これは、今後、「上位団体から抜けるムーブメント」が全国的に起こった時の貴重な前例になるように思います。
ちなみに、国分寺市では、15校ある小中学校のうち、P連に加盟していないのは新設の2校のみです。
しかし、それでも、私が脱P連の動きをした時、その2校の存在が明らかな「追い風」になりました。

最後のところで言及されている、学校幹部の隠然たる影響って、警戒する必要があると同時に、今後は明るみに出していく必要がありますね。
この点、川端さんの講演の中で興味深い事例が紹介されていたので、近く補足エントリをたてて、触れたいと思っています。

コメント17での、給料が能力給、実績給ではないからとのご指摘は、そのような一面があることは同意します。

21 ■Re:川端さんとのスタンスの違い。
>里山たぬ子さん
そういう緊張する課題を「なんとなく」思わないでください^^;。

自分は自分の側の言い分をきちんと組み立てることに注力すればいいんじゃないかと思っています。
朝日の記事で紹介してもらった自説をきちんと展開するのを今年の課題の一つにしたいです。

川端さんとの直接的な議論ではないけど、日本文化や日本語の特殊性を主張することを積極的に否定する立場の論者(高野陽太郎氏・広瀬幸夫氏)の見解に対してきちんとした反論を行うことは今年の課題にしたいと思っています。

22 ■Re:進化論
>OTさん
>私も現場の過酷さは、良く理解しています。
>が、どう考えても組織的な不誠実さはどの
>親も感じていると思います。

「組織的な不誠実さ」。
この部分、突き刺さりましたです。
いずれきちんとエントリをたてたいと思っていますが、私がPTAの役員をやることになった原点の原点は、公教育の、おっしゃるところの「組織的な不誠実さ」を目の当たりにして、子どもを安心して学校にあずける気にはなれなくなり、学校の内部に「食い込む」必要を感じた、ということがありました。
忘れかけていましたが…。

確かに、組織として見た場合、公立の学校は、いったい「やくざ」とどこが違うんや?と叫びたくなる瞬間が確かに、私にもありました。
この感覚は、岡山のライラパパさんも共有されていると思います。

もう少し詳しい話は、いずれ。貴重な問題提起、感謝します。

23 ■Re:一律教育
>OTさん
確かに、公教育には塾などに比べて、金銭的にも相当な資金が投入されていますよね。
大学院生が塾の講師の仕事について語っているブログを見たことがありますが、公立学校の先生よりもずっと少ない賃金で働いているなと思いました。

公教育を民営化したほうが、今の公教育よりもずっとずっとましな教育ができるのではないのか?という、素朴な思いは持っています。

***
なぜ、民間にできて義務教育で
同じ事ができないのでしょうか。
***
ひとつには、まぼろしのPTA会長さんの指摘するお金の払われ方の問題があると思いますが、より根本のところでは、能力別クラスを望まない保護者側の意識、また、勉強だけではなく、「心」の教育も望むという意識があるように思っています。
しかし、これも、そろそろ、「対象化」して、国民全体で、今まで通りでいいのか考える時期かもしれませんね。

あらためて言いますが、お子様が私立中学に進学されたこと、本当におめでとうございます。
私立には公立に見られる「上から目線」も「やくざ的側面」も非常に少ない。
だから、お子さんにとっても、OTさんにとっても、ずいぶんとやりやすくなるのではないかと思っていますよ。
自らの狭い経験からですが、そう思います。

24 ■加盟校数の情報
> まるおさん

千葉市は横浜市と同じくいくつかの区にわかれています。小中一貫の話は聞いたことがありません。
中央区は加盟率100%超えです。(昨年区P連のホームページの加盟校と市教委の学校一覧表を比較しました。中央区P連は区境の他区校を一部含んでいます。)
一方、美浜区(震災の被害が多かった幕張ベイタウン)の加盟校は5→3校(統廃合後)です。この数字は昨年度の市P連広報誌に掲載されていました。

(ご参考)
美浜区小学校一覧
http://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/gakuji/list_els.html#mihama
美浜区中学校一覧
http://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/gakuji/list_jhs.html#mihama


地域性の背景も興味深いです。学問的なご講演は官にスーッと受け入れていただけると私は思うのですが。

25 ■Re:加盟校数の情報
>千葉市民さん
さっそく情報、ありがとうございます。

美浜区の数字は興味深いですね。
加入率、かなり低いですよね。
街ができたのが比較的新しいのでそういう結果になっているのでしょうが、賢明な判断だと思います。

26 ■レポートありがとうございます
まるおさん、ご無沙汰しております。
ご活躍でいらっしゃいますね!先日の仙台の時も、御ブログを拝見しながらレスしそこねており、失礼しました。

川端さんの講演は、週末PCを閉じていたため、月曜日に知りました(T.T)。
なので詳しくレポート頂いて、とても参考になりました!
行政側の要点をぼかすコメントへ、川端さんが鋭いツッコミ(『PTA』は保護者を代表するものではない、というのが今日の話の眼目)を返されたことが、いとも痛快であります。

自校PTAはなかなか変わりませんが、それでも、ポイント制導入は防ぎましたし、学級PTAと保護者会の区別をマニュアルに載せるなど、役員として、出来る努力はいたしました。


27 ■退会する理由
まるおさん、
講演会当日だったにもかかわらず、私のブログの案内記事がお役に立ったことに感謝します。
ありがとうございました。
私は、講演会での質疑応答の1つを、感慨深く反芻しています。
会場から、
 「PTAを退会する理由として、経済的な理由、時間的な理由、などのほかに、どんな理由が考えられますか?」
というような質問がありました。
これに対し、川端さんは、
 「退会したい、退会する――それ以外に理由などありません、要りません」
といったような応答をしました。
私は、優しさに満ちた好い答えだなぁと感じました。
そして、理由を問われる筋合いなどない場合にエレガントに使われる「都合により」という言葉も思い出しました(微笑)。

28 ■Re:レポートありがとうございます
>猫紫紺さん
ご丁寧に恐縮です。
あの切り返しはすばらしかった。
ちょっと大げさに言えば歴史的な瞬間だったかもです。

御ブログ、難しい道を誠実に歩まれているなと思いつつ、いつも拝読しています。

29 ■Re:退会する理由
>FJNさん
こちらこそ、ありがとうございました。

>「PTAを退会する理由として、経済的な理由、時間的な理由、などのほかに、どんな理由が考えられますか?」

との質問にまっすく答えれば、PTAの趣旨や活動内容に賛同できないとか、もっと別のことに自分は力を注ぎたい、とかでしょうか。

いずれにしても、確かに、理由を問われる筋合いはないわけでして、

「都合により」

これは使えますね。

30 ■Re:八王子
今年度の小学校数は70です。http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/iinkai/data/schoolyear.html

そのうち46小学校のPTAが「八王子市立小学校PTA連合会」に加盟しています。
http://8oji-spr.org/?page_id=6